子宮頸がんは、日本では毎年約1万人が罹り、約3000人が亡くなっている、子宮の入り口にできるがんです。
近年は若い世代で多くなっておりピークは30代です。20代30代で子宮頸がんのために妊娠できなくなる女性が毎年約1200人います。
子宮頸がんを予防するHPVワクチンは2013年に定期接種となりましたが、その後副反応の可能性が注目を集め、現在「積極的推奨の中止」となっています。
当時、子宮頸がんワクチンの副反応として「歩けなくなった」「計算ができない」「痙攣する」などの症状を訴える少女たちの映像が報道されましたが、その後厚労省の調査の結果ワクチンとの関連性は否定されています。
世界中の研究により副反応と疑われた様々な症状とワクチンの因果関係は示されないと判断され、WHOも接種を推奨するようになったものの、日本では接種率が1%未満にとどまっています。
一方で、ワクチンの有効性としては、16歳までに接種すると、罹患するリスクが88%低下するというデータが昨年発表されました。
現在でも、小学6年生~高校1年生の女子は無料(定期予防接種)です。
ワクチンは合計3回打つことになっており、高校1年生が無料で打ち終えるには9月中に1回目を打っていただく必要があります。
女の子を持つ親御さんは、この機会に子宮頸がんワクチンについて調べてみてはいかがでしょうか。