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ランドセルの歴史

新学期が始まり、小学校の通学路では色とりどりのランドセルを見かけます。
新たに1年生になった子供たちは、まるでランドセルが歩いているようで、とても可愛いですね。

そんなランドセルにも歴史があります。

■ランドセルの始まり
ランドセルの歴史は、江戸時代にまでさかのぼります。幕末に輸入され軍隊で活用されるようになった布製の「背のう」が原点と言われています。

■明治時代のランドセル
ランドセルの発祥とされているのは、明治10年10月に開校した学習院です。当初は馬車で通ったり、使用人に荷物を預けたりと通学形態は様々でしたが、「学校では皆平等、家庭環境を教育の場に持ち込むのはいけない」との理念もと、馬車や人力車、使用人を使うことを禁じました。
その際採用されたのが、両手をあけることができ利便性の高い軍隊用の「背のう」でした。
「背のう」はオランダ語で「ランセル」と呼ばれており、そこから「ランドセル」と呼ばれるようになりました。

■箱型ランドセルの誕生
リュックサックに近い形の「背のう」が、現在のようなしっかりとした箱型ランドセルに変わったのは、明治20年のことです。大正天皇の学習院ご入学のお祝いに、伊藤博文が箱型のカバンを献上したのが、箱型ランドセルの原型と言われています。

素材が黒革に決定したのは、3年後の明治23年。明治30年には形状や寸法が統一され、いわゆる「学習院型」が完成しました。以降100年以上経っても、基本的なスタイルは変わっていません。

■現代のランドセル
現在は色や模様も様々なランドセルが登場しています。
また、世界では珍しく、ランドセルは日本独自の文化だと言えるでしょう。