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沖縄、本土返還から50年

5月15日で、沖縄本土復帰から50年を迎えました。

1952年に発効された「サンフランシスコ平和条約」により、日本はアメリカの占領から独立しましたが、同条約3条により、北緯29度以南の奄美・沖縄諸島は日本から行政分離することが決定され、1972年に本土復帰するまでアメリカによる統治が続きました。

それに先立つ、第二次世界大戦末期の1945年、沖縄諸島に上陸した米英軍主体の連合軍と地上戦を繰り広げました。「本土防衛」の掛け声のもと、激しい戦場となったのが、「沖縄の戦い」でした。

第二次世界大戦中、東京在住で、戦後沖縄にもどった現在90代の男性は、「玉砕と聞いていた。船で島に近づくと白い煙が目にはいり、生きている人が居たんだと思った」と語っています。

現在も沖縄本島の面積の約15%が基地で、全国のアメリカ軍基地の約70%が沖縄県に集中していて、なおかつ沖縄の中心地を基地が占めるため沖縄経済の発展を阻害しているという専門家もいます。

地政学的に日本の安全保障上、沖縄県に米軍基地はどうしても必要ですが、現在も沖縄県民の負担のおかげで日本が守られている事を、この機会に改めて思いを致す必要があると思います。