6月27日に梅雨明けが宣言された関東地方ですが、一方で「電力需給逼迫注意報」も発令されました。何故、こんな事になってしまったのでしょうか?
■背景
①休止中の原発が多い・・・現在安全性の確認されている原子力発電所9基の内、4基しか稼働していません。
②火力発電所新設なし・・・カーボンニュートラルに向けて火力発電は増設せず、老朽化した発電所をフル稼働しています。
③新地発電所の休止・・・今年3月の地震により、福島県の新地火力発電所が損傷し、現在停止中です。
④不安定な太陽光発電・・・頼みの太陽光発電ですが、晴れの日の日中の発電力は高い一方、夕方から発電力が落ち、夜は発電しません。曇りや雨の日も発電量が落ちるので、なかなか安定的な電力供給が見込めないという側面があります。
■猛暑や熱中症との折り合い
電力逼迫が言われる中、各地で猛暑日が続いています。節電でエアコンの設定温度は上げてほしい経産省と、熱中症が心配な厚労省。加えて、コロナ禍で習慣になっているマスクを外すタイミングの問題もあります。
政府も「どうメッセージを発信したらよいか」難しい判断となっています。
■節電ポイント
その様な中、政府は節電ポイントの支給を検討し始めました。
節電プログラムに参加するだけで2000円相当のポイントを支給し、更なる節電で上乗せを検討しているという事ですが、具体的に何をするといくら貰えるかは、未だ発表されていません。