Top > トピックス > 異常震域とは
トピックス

異常震域とは

今月14日(月)午後5時9分ごろ、三重県南東沖の深さ350キロを震源とするマグニチュード6.1の地震が発生しました。震源に近い三重県などで震度が観測されなかった一方、遠く離れた福島県、茨城県で最大震度4を観測しました。何故なんでしょうか?

地震の専門家によると、今回の地震は沈み込む太平洋プレート内で発生した、震源の深い「深発地震」と呼ばれるタイプと考えられるという。プレートの中を揺れが伝わり、プレートの沈み込みの入り口に近い関東・東北地方を中心に揺れが観測されたとの見方をしています。

一方で、震源の真上にあるマントルは軟らかく、プレート部分に比べると揺れが伝わりにくいため、三重県などでは人が感じる揺れはなかったとみられます。

こうした、震源の近くより遠くの地域で大きく揺れる現象は「異常震域」と呼ばれます。三重県南東沖では数年に一度、M6クラスの地震が発生しており、いずれも今回のように「異常震域」が発生したと言います。

深発地震は、震源が浅い地震に比べると、一般的に余震は少ないものの、マグニチュードが大きくなれば、震度5以上になることもありえます。今回の地震を機に、備えを再点検されてはいかがでしょうか。