5月8日から、新型コロナウイルスの感染症法上の位置づけが「2類相当」からインフルエンザと同じ「5類」に移行いたしました。これにより、何が変わったのでしょうか。
■入院勧告
今まで・・・できた。これから・・・できない。
■就業制限
今まで・・・できた。これから・・・できない。法的根拠はないが、感染者は5日の療養が目安。
■学校
今まで・・・発症の翌日から7日間出席停止。これから・・・発症翌日から5日間出席停止。
■感染者の把握
今まで・・・全数把握。これから・・・定点把握で、1週間ごとに公表。死亡者数は、人口動態統計に基づき把握。最短2か月後の公表。
■患者や濃厚接触者の行動制限
今まで・・・できた。これから・・・できない。
■外来医療費
今まで・・・全額公費負担。これから・・・外来診療などの費用は自己負担。ただし、健康保険適用のため、例えば70歳未満は3割負担となる。(厚生労働省の試算では、最大4,170円)
■治療薬
今まで・・・全額公費。これから・・・9月まで公費で無料。新型コロナ薬は治療1回あたりの薬価が5~25万円程度と高額となるため、当面は国が買い上げて無料で提供する。
■入院費用
今まで・・・全額公費。これから・・・基本自己負担だが、一部補助を続ける。健康保険の高額療養費制度に上乗せして2万円を補助する。
■ワクチン
今まで・・・全額公費。これから・・・2023年度中は全額公費負担を継続。
■検査費用
今まで・・・公費負担。これから・・・検査キットも含め、公費負担は終了。
■医療機関の受け入れ
今まで・・・発熱外来や指定医療機関。これから・・・一般の医療機関。
これらの変更を受けて、世の中が「コロナ前」に戻ることができるのか? 今後も注視していきたいと思います。