2月下旬に岩手県大船渡市で大規模な森林火災が発生し、2900ヘクタール以上が焼失、愛媛県今治市や岡山県岡山市でも3月に大規模な火災が起き、数ヘクタールの森林が焼ける事態となっています。
このような山林火災は何故多発するのでしょうか?
山林火災が発生する原因は、主に自然要因と人的要因の組み合わせが関係しています。
まず、自然要因として、気候変動による影響が大きいです。地球温暖化により気温が上昇し、降雨量減少する地域では、森林や草原が乾燥しやすくなっています。特に、干ばつや長期間の高温が続くと、落ち葉や下草が燃料となり、火が付きやすくなります。さらに、強風が加わると火の勢いが一気に増し、延焼が拡大する「樹冠火」と呼ばれる現象が起きやすくなります。3月に起きた大船渡の山火事では、極端な乾燥と強風が重なり、焼失面積が2900ヘクタールに及ぶほど広がりました。
次に、人為的要因も大きな割合を占めます。日本では、山火事の原因の6割以上が焚火、火入れ(野焼き)、放火、たばこの不始末など人間の行動によるものです。冬から春にかけて乾燥し、落ち葉が積もった状態で火が扱われやすく、全国の発生件数の7割がこの時期に集中しています。森林管理の不足が原因となるものや、アウトドア人気でキャンプでの火の不始末も増えています。
一方で、北米では落雷が原因の55%を占めるなど、地域差があります。
地球温暖化が進むと、こうした条件がさらに悪化し、2050年までに山林火災のリスクが50%増加するとの予測もあります。ちょっとしたきっかけで大規模火災に発展するため、火の扱いには注意しつつ、気候変動への対策も急がれる状況と言えるでしょう。