Top > トピックス > 推し活人口と経済効果
トピックス

推し活人口と経済効果

今や日本社会に深く浸透している推し活(お気に入りのアイドル、キャラクター、アーティストなどを応援する活動)。国内の推し活の人口と経済効果についてまとめてみました。

【推し活人口】
2025年1月に実施された大規模アンケート調査(対象:15~69歳の日本在住男女23,069人)によると、推し活をしている人の割合は全体の約16.7%で、人口換算すると約1384万人に上ります。これは、前年(2024年)の1136万人から約250万人増加した数字で、特に30代前半女性の増加が顕著です。(同世代の推し活率は30.4%に達し、前年から8.2ポイント上昇)。10~20代女性も元々高い割合ですが、30代以降への広がりが市場の成長を後押ししています。
・年齢・性別の特徴
  ・10台後半女性:約56.0%(特に多い)
  ・20代女性:約26.3%
  ・30代女性:約30.4%(急増中)
推し活の対象はアイドルやアニメキャラクターが主流ですが、スポーツ選手や施設なども含まれており、多様化が進んでいます。

【経済効果】
推し活市場の規模は、1人あたりの年間平均支出額(約25万円)と人口データを基に算出され、約3.5兆円に達しています。これは、前年の約3兆円からさらに拡大した推定値で、グッズ購入、イベントチケット、遠征費、デジタル課金などが主な消費項目です。物価高騰下でも「推し」関連支出は惜しまれず、日銀の「さくらレポート」でも若者の推し活需要が個人消費の回復要因として注目されています。

推し活は「利他的消費」(推しを応援する喜び)として、個人消費の新たな原動力となっており、企業によるコラボ商品(例:キャラクター宝飾品)も売上を3割以上伸ばす事例が見られます。今後も30代以上の参加増加により、市場は更に拡大する見込みです。