日本時間18日(土)MLBナ・リーグ優勝決定シリーズ(7回戦制)第4戦が行われ、ロサンゼルス・ドジャースがミルウォーキー・ブルワーズを5-1で下し、4連勝のスイープでワールドシリーズ進出を決めました。ドジャースの大谷翔平選手は、投手として6回3分の0無失点10奪三振、バッターとして3打数3ホームランという野球史上空前絶後の投打にわたる圧巻の活躍をみせ、シリーズ最優秀選手(MVP)に選出されました。
ドジャースのリーグ制覇は、大谷個人の衝撃的なパフォーマンスの前では補足情報のようでした。
「ベーブ・ルース以来最高の野球選手」とも称される二刀流の大谷は、直近8試合はノーアーチでこの試合を迎えていましたが、5万2883人と満員の観衆の前で、ポストシーズンでの状態に疑問を抱く声を一掃する、3本塁打・10奪三振という歴史に残る活躍を披露しました。
先発登板した大谷は、初回に3者連続三振を奪うと、その裏に飛距離135.9メートルの先頭打者ホームランを放ってチームにリードをもたらし、圧巻の展開の幕開けとしました。
チームが初回2点を追加後の4回には、今度は飛距離142.9メートルの場外弾を放ってリードを広げると、7回には3本目の一発を放ちました。
投げては6回3分の0で被安打2、奪三振10無失点と見事な投球でした。
1試合3本塁打・10奪三振はMLBのポストシーズン史上初。近代野球史で投手として1試合3発を放ったのは、1,942年のジム・ドービンのみとなっています。
大谷の大活躍にチームメイトも驚きの表情を隠せなかった。フレディ・フリーマンは「ショウヘイ、なんてこった!言葉が出ない」「時々触ってみて、彼が本当に鋼鉄製じゃないかと確かめるんだ。本当に信じられない。最高の舞台であんなことをやってのけるなんて!」とコメントしました。
一方でブルワーズのパット・マーフィー監督は、「今夜は象徴的な、おそらくポストシーズン史上最高の個人パフォーマンスに立ち会った」とし、「誰も異論はないだろう。10奪三振に3本塁打だ」と続けました。