道路交通法の改正案が、4月19日に衆議院で可決し、参議院でも通過する見込みとなりました。これにより、電動キックボードの規制が緩和される見込みです。
今まで、電動キックボードは「原動機付自転車」として、いわゆる原付スクーターと同じ扱いとされていました。今回の改正により、新設の「特定小型原付」という車両区分に分類され、最高速度は20km/hまでで、運転免許証は不要となります。
改正後は、年齢制限は16歳以上で、ヘルメット着用は努力義務とされています。
また、施行は法律の成立後2年以内となります。
一方で、事故が多発する懸念から反対の立場の人も一定層います。
■最高速度・・・最高速度は20km/hですが、キックボード自体の最速はプログラムでいくらでも変えられます。警察がネズミ捕りを頻繁に行わないかぎり、最高速度を守らせることは難しいかもしれません。
■取り締まり・・・現状、自転車はほとんど取り締まりが行われていないのが実情で、同様に取り締まりが甘ければ、街がカオスになると指摘する専門家もいます。
自動車の免許取得者にたいしては「反則金制度」という非常に簡易な罰金制度が確立しているのに対し、自転車の違反は1件ごとに書類送検しなければならないため、膨大な手間がかかるという側面があります。
自転車同様、電動キックボードの取り締まりが甘くなるのか、それにより事故件数がどうなるのか。注視していく必要があるでしょう。