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帯状疱疹が増えています。

世界的に帯状疱疹が増えています。
帯状疱疹とはどんな病気でしょうか...

■症状
体の左右どちらかの神経に沿って、痛みを伴う赤い斑点と水ぶくれが多数集まって帯状に生じます。
多くは上半身に現れ、顔面や目の周りに現れることもあります。
通常、皮膚症状に先行して痛みが走ります。その後、皮膚症状が現れると、ピリピリと刺すような痛みとなり、夜も眠れない程の激しい痛みとなる場合があります。

■原因
体内にいる「水疱瘡・帯状疱疹ウイルス」が活性化すると発症する病気です。
多くの人が「子供のころに一度かかって治った」と認識している「水疱瘡(水痘)」のウイルスが、免疫力の低下により再び暴れだしたものです。

■なぜ増えている?
なぜ世界的に増えているのでしょうか?
① 新型コロナ感染により、免疫細胞その他の働きがダメージを受けた
② 新型コロナワクチン接種により、一時的に①に似た症状が生じた
③ コロナ禍の心理的ストレスにより、免疫力が低下した
などが、要因と考えられています。

■予防接種
50歳以上の方は予防接種が可能です。
ワクチンは「生ワクチン」である「乾燥弱毒性水痘ワクチン」と、「不活化ワクチン」である「シングリックス」があります。
「生ワクチン」は比較的安価な一方、免疫抑制剤や抗リウマチ剤、抗がん剤などで治療中の人は使用できません。また、効果は8年程度といわれています。
「シングリックス」は高価ですが、効果が非常に高く、長持ち対象者の制限も少ないという特徴があります。50歳15,000人以上を対象とした臨床試験では、97.2%の発症予防効果が示されました。

■帯状疱疹にならないために
帯状疱疹は免疫力の低下が原因で発症します。帯状疱疹にならないためには、食事のバランスに気を付けて、睡眠をきちんととるなど、日頃から体調管理を心がけることが大切です。