厚生労働省の予防接種・ワクチン分科会は8日、オミクロン株にも対応したワクチン接種について、10月中旬以降に始めることを了承しました。
使用するのは、従来株とオミクロン株「BA・1」の2つに対応成分を組み合わせた「2価ワクチン」となります。接種は無料です。
使用されるのは、アメリカのファイザー社とドイツのビオンテック社製のmRNAタイプのワクチンとなります。
臨床試験では、このワクチンを4回目接種で使用した場合、従来のワクチンに比べ、オミクロン株のBA.1に対する中和抗体の量が1.75倍に、BA.5やBA.4に対する中和抗体の量も1.69倍になるとされています。
分科会は、60歳以上の方や、基礎疾患ありの方、医療・介護従事者の方は、従来ワクチンの4回目接種を推奨しています。
一方で、それ以外の方の接種は「オミクロン株対応ワクチン」を想定しています。
また、5歳~11歳の小児用ワクチン接種については、オミクロン株に対する有効性や安全性のデータが集まったとして、「努力義務」を適用することとなりました。