2023年4月1日に改正道路交通法が施行され、自動運転車「レベル4」の公道走行が解禁されました。それまでの「レベル3」が解禁されたのは、2020年4月でした。完全自動運転の「レベル5」が最終到達点だとすれば、法的には最終目的地のひとつ手前までたどり着いた事になります。
解禁となった「レベル4」は「特定条件下における完全自動運転」です。「レベル3」の場合は、システムが手に負えなくなった場合、ドライバーに運転の権限を委譲しますが、「レベル4」はドライバーが関与する必要はなく、システムが安全に停止させます。「レベル2」までは運転主体はドライバー、「レベル3」はドライバーとシステムを行き来し、「レベル4」より上は運転主体がシステムとなります。
経済産業省と国土交通省は、「レベル4」自動運転の機能を搭載した車両を国内で初めて認可しました。福井県永平寺町で遠隔型自動運転システムを使った自動運転車の技術サービスの実証実験を推進し、産業技術総合研究所が国土交通省に申請を行い、国内で初めて認可されました。
自動運転システムを開発中の「テイアフォー」は自治体と連携し、長野県や石川県などで自動運転のバスを走行させる実証実験を行っています。
完全自動運転の「レベル5」が解禁となっても、先ずは道路が広くクルマの少ない地方で、生活する方の足となる「自動運転バス」からのスタートとなりそうです。