G7広島サミットの最終日、ウクライナのゼレンスキー大統領が会合に参加しました。
広島市内のホテルで首脳会合が行われ、ウクライナの反転攻勢が近いと言われる中、「各国からの最大限の支援を得られるか」が焦点となります。
会合では、ゼレンスキー大統領は当事国の実情を伝えるとともに、G7の首脳らに武器の供与を含めた軍事支援の強化なども求めているとみられます。
さらに会合の後、招待国であるインドやブラジル、韓国なども交えた会談が行われました。
ゼレンスキー大統領は、G7とロシアの中間的な立場をとる国が多い「グローバルサウス」に対しても、ロシア軍の完全撤退などウクライナが求める和平案の実現に協力を呼び掛けたとみられています。
日本としては、政府高官が「ウクライナへの揺るぎない連帯を表明したい」と述べている他、政府関係者も「それぞれ立場は違うが、各国が最大限の支援を示すことが重要だ」と語っています。
ゼレンスキー大統領は、その後平和公園を訪れて献花し、夜には広島市内で会見を行い「ロシアを最後の侵略者に」と述べるとともに「戦後復興には日本の技術が必要」と語りました。
外務省はゼレンスキー大統領の突然の訪日を受けて、スケジュールをバタバタと調整し、G7サミットの共同宣言も閉幕の1日前に出すなど、異例の事態となりました