16日に島根県の海岸で流された子供を助けようとした父親が亡くなるなど、全国で水難事故が相次いでいます。「離岸流」が原因とみられる事故も見受けられます。
同じく16日、新潟県柏崎市の海水浴場では、沖に流された親子3人が救助されました。父親は「沖合の流れに乗ってしまった。」と話しており、「離岸琉」に巻き込まれた可能性があります。
□「離岸琉」とはどのようなものでしょうか?
「離岸琉」とは、海兵琉系の一種で、海岸の波打ち際から沖合に向かってできる流れのこと。幅10メートルから30メートル前後、長さ数十メートルから数百メートル前後で生じます。
局所的に強い沖方向の波で、主に海岸に打ち寄せた波が沖に戻ろうとする時に発生する強い流れです。
□「離岸琉」に巻き込まれたら
①慌てず落ち着く(パニックにならない)
②岸に向かって泳がない(流れが強く、押し戻され、体力を消耗してしまう。)
③可能であれば、流されていることを周囲に知らせる。
④泳ぐ場合は波と並行に泳ぐ(離岸琉から脱出したら岸に向かう)
⑤自信がない時は、無理に泳がず、浮くことに専念する。
まずは、「離岸琉」というものがあるという事を知り、海で泳ぐ際は地元の人に発生しやすい場所などをチェックしておく事が大事でしょう。