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クマによる人的被害、過去最多

日本各地で相次いで報告されているクマによる被害。NHKの報道によると、クマに襲われてケガをするなどの被害にあった人数が、全国で160人に上り、3年前の158人を上回り過去最多となりました。

例年、クマが冬眠に入る12月頃にかけて各地で被害が相次ぐことから、国や自治体は対策の徹底を呼びかけています。

今月19日には岩手県で70代の夫婦が襲われ、妻が死亡するなど、これまで5人が亡くなっています。

道府県別では、秋田が最も多く52人、岩手が38人、福島が13人と続きます。

専門家によりますと、もともと餌となるドングリなどの不作の影響でクマの生息範囲が広がっているほか、狩猟をする人が減り人里では耕作放棄地も増えて、クマが暮らしやすい環境に変わってきていると言います。

そのうえで、クマの出没や被害が出ている地域を中心に、特に人とクマの活動が重なる早朝と夕方から夜間にかけて警戒を強めてほしい。栗や柿の実などクマを寄せ付けるものは早めに取り除くことが必要と訴えています。