エンゼルスからFAとなった大谷翔平選手（29歳）がア・リーグの最優秀選手（MVP）に選出されました。全米野球記者協会（BBWAA）選出によるMVPを2年ぶり2度目の受賞となります。
また、2度目の満票でのMVP選出はメジャーリーグ史上初となります。
何といっても驚くのが満票での選出です。米4大プロスポーツ全体を見ても、勝率5割以下のチームから満票で選出されたのは大谷選手だけで、しかも一度ならず二度までもです。それぐらいチームの成績を度外視しても圧倒的な活躍ぶりでした。
また、メジャーリーグの長い歴史を振り返っても、２度以上の受賞者は３２人しかいません。古くは「人間機関車」といわれたウォルター・ジョンソンなど名選手２３人が殿堂入りを果たしています。すなわち、３２人の中で殿堂入りしていないのは９人だけとなります。
その中で将来の殿堂入り候補は３人いて、歴代４位の通算703本塁打を放ったアルバート・プホルス、史上７人目の通算５００本塁打＆３０００安打を達成したミゲル・カブレラ、エンゼルスで大谷の兄貴分だったマイク・トラウト選手です。他に禁止薬物問題がなければ殿堂入りしていたであろう選手が３人います。そう考えると、２度のMVP受賞は限りなく殿堂入りに近づいたと言えるでしょう。
今季の大谷翔平選手の成績は、打者として打率 .304、ホームラン４４本（ア・リーグホームラン王）
OSPが1.066。投手として１０勝５敗、防御率3.14、奪三振167でした。