国土交通省は6月28日、自動車のアクセルをブレーキと踏み間違えて起こる事故を防ぐため、安全装置の搭載を義務付けると発表しました。
来年6月に発効する国際的な規制を適用します。障害物の手前でアクセルを踏み込んでも急発進せず、車内の表示器で警告する仕組みです。高齢者の事故が目立つ中、対策を強化するのが狙いです。
新車が対象で、義務化の時期は今後検討するとしています。
斎藤鉄夫国交相は、記者会見で「2022年から日本が国際基準の策定を提案してきた。義務化に向け準備を進め、自動車の安全性向上を推進する」と述べました。
規制に基づく装置は、障害物の1~1.5メートル手前に止めた位置からアクセルを完全に踏み込んでも障害物にぶつからないか、ぶつかった際に時速8キロ未満となっているよう加速を抑制。車内の表示器で「アクセルを離してください」などと警告するということです。
防止装置の義務化で少しでも事故が減ることを望みます。